不登校になると生活リズムが乱れ、睡眠時間の乱れが起きやすくなってしまいます。
日中は寝ていて夜起きるといった生活が多くなる中で、親御さんから多く寄せられるお悩みが子供が【ずっと寝ている】といった状態です。
『気付けばいつも寝ている』
『20時間位寝ている』
『ずっと寝ているので病気じゃないか心配』
こうした症状は、不登校のお子さんをお持ちのご家庭では、経験があるのではないでしょうか?
こうした症状は何故現れるのか、原因は何なのか、お子さんがずっと寝ている時にどう対処したら良いのかを紹介していきますので参考になさって下さい!
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- 不登校の子供がずっと寝るのは何故か?
- 寝すぎてしまう原因と理由
- 子供が親を信用すると寝すぎの症状が現れる場合がある
- 子供が寝てばかりいる時に試して欲しいサポート方法
- 寝すぎが解消されてきた時のサイン
- まとめ
不登校の子供がずっと寝るのは何故か?
不登校の子供がたくさん寝るのには、明確な理由があります。
結論から先に言ってしまいますが、その理由はたった1つです。
【心と体の両方が異常なくらい疲れ切っている】からです。
大きなストレスがかかった状態で、肉体的にも精神的にとても疲れている、体が限界をきたしている状態とお考え下さい。
例えば、あなたが誰も知り合いがいない会合に参加しないといけない時、行くのが嫌だなと感じた事ありますよね?頑張って会合に行ったは良いけれど、誰も知り合いがいないので居心地が悪く、精神的に疲れてしまう。
何とか会合を終えて家に帰ってきは良いものの、いつも以上に疲れたと感じた経験ありませんか。
心と体の両方が疲れているので、脳が休みなさいと指令を出している状態です。それだけでは無く、心も体も必要以上に疲れているので、いつも以上に睡眠を欲している状態なので、10時間以上平気で寝てしまう事もあるんです。
心と体が弱ってしまうと、中には20時間近く寝てしまう子どもいるくらい、疲労がたまっている状態なんだと覚えておきましょう。
寝てばかりいる子供は思いっきり休ませてあげよう
不登校中に子供が寝てばかりいると、心配になる気持ちはわかります。
何かの病気なんじゃないかと思っちゃいますもんね。ですが先程説明した通り、寝てばかりいる子供は心と体が弱っている状態なので、まずはゆっくり休ませてあげる事がとても大切です!
お子さんが寝てばかりいるのは、安心できる自宅で寝る事で、ストレス解消に努めている証拠ですので、安心して下さい。
不登校には様々な要因があり、一概には言えません。【授業についていけない】【クラスの雰囲気に馴染めない】【嫌がらせやいじめを受けている】などの理由でストレスを溜め込んでいるのかもしれませんので、お子さんの様子を注意深く見てあげましょう。
心と体が疲れてしまう大きな理由
不登校の生徒に多いのが、他の生徒とは違う個性を発揮している事です。と同時に繊細で壊れやすい感性の持ち主である事が多く、集団生活の中では、孤独感や疎外感を感じやすいが特徴です。
分かりやすく言うと、【自分とは何か違う】【どうも自分とは考え方が違う】この様に、学校という場所は自分とは合わないと感じながらも、何とか人に合わせて生きようと神経をとがらせ、人一倍無理をしているんです。
これって正直かなり辛いですよね?
分かりやすくするために自分の仕事に置き換えてみましょう。知らない人と数時間仕事をするだけでも、いつも以上に疲労が溜まりませんか?
たった数時間でさえかなり疲労が溜まるのですから、学校に何時間も毎日の様に通っているのが、いかに大変でたくさんのエネルギーを使っているのは分かりますよね。
エネルギーも無限ではありませんので、いつかは底をついて無くなってしまいます。その結果が不登校という形で表れてしまうんです。
エネルギーがゼロになってしまう訳ですから、チャージの為にもいつも以上に睡眠をとっていると言う訳です。
スマホの充電だって、3%の状態から充電するのと90%から充電するのではチャージされる時間が全然違いますよね?要はそれと一緒です。
皆さんも経験があるように、休日には普段起きる時間では無く、余分に寝たいと思いませんか?あれも疲れを癒すためにいつもより寝る時間を多くして、疲労軽減に努めているんです。
それと同じ事が、不登校の生徒さんには起こっているので、思いっきり休息を与えてあげましょう!
寝すぎてしまう原因と理由
不登校の子供が寝すぎる理由として、心と体が疲れているからと紹介しましたが、それ以外にも寝すぎの原因になってしまうのには、きちんとした理由があります。
大きく分けると以下の4つに分類出来ますので、お子さんの寝すぎの原因が何なのかを探る参考になさって下さい。
- 過度なストレスにさらされて心と体を休めている
- 生活リズムが乱れてしまい起きる事が出来ない
- 病気の可能性
- 自律神経の乱れが起こっている
これらの理由を次の項目ではさらに解説していきますので、詳しく見て行きましょう!
①過度なストレスにさらされている
人によってストレスに強い子と弱い子がいる様に、人によって受けるストレスの度合いは違いがあります。
傍から見たらなんともなく生活しているようであっても、実は相当なストレスを抱え込んでいる場合も少なくありません。過度なストレスにさらされると、心を休ませようとして睡眠をたくさん欲する様になる事は、冒頭で紹介した通りです。
ここで重要なのは睡眠中にどんな事が起こり、脳が回復する手助けをしているのかが大切なポイントです。
睡眠は心身を回復させるのに欠かせない存在で、睡眠には二つの主要な役割を持った睡眠形態があります。
一つは「ノンレム睡眠」もう一つは「レム睡眠」で、名前を聞いた事があるのではないでしょうか。
この2つの睡眠は寝ている間に交互にやってきます。ノンレム睡眠は深い眠りで脳や体の回復を促進します。
最近の研究では、このノンレム睡眠中に成長ホルモンの分泌が増加し、ストレスホルモンの分泌が抑制されることがわかっています。
一方、レム睡眠は脳が活発に働く比較的浅い眠りです。このレム睡眠が起こっている際は、大脳皮質で物質交換が行われ脳の疲労回復に大いに役立っている事も分かってきました。
こうした研究からも分かるように、十分な睡眠をとることで、脳が抱えるストレスを軽減し心と体の両方を休める事が出来る様になっていきます。ですから、眠気を感じている時は、遠慮なく寝る事が大切だと言う事を覚えておきましょう。
下記の記事に詳しい研究の結果が載っていますので、参考になさってください。
➁生活リズムが乱れ起きるのが困難になっている
不登校になると、人との接触を避ける傾向にあるため、人に会わない様に昼夜逆転の生活を送る事が多く、生活のリズムは不規則です。
こうした生活リズムの乱れは、体内時計を狂わせ普段通りに起きる事が難しくなっていきます。
また昼夜逆転をしていると、朝日が昇り目が覚めるなどの刺激が極端に少なくなる為、眠気に勝てず眠り続けてしまいます。普段であれば運動をしたり、食事をしたり、様々な刺激があるのですが、不登校になってしまうと、部屋の中で生活する事が多くなり、外の刺激を感じる機会がとても少なくなってしまいます。
こうした昼夜逆転した生活では、、【眠気が取れない】【体が重くだるい】【目覚めると頭が痛い】と言った症状を引き起こしてしまいますので、注意が必要です。
特に不登校には【回復期】という段階があり、この回復期には親がびっくりするくらいたくさん寝るケースが報告されています。
詳しくは下記の記事で分かりやすくまとめていますので参考にして下さい。
昼夜逆転の生活が続いたままでは、体内時計も狂ったままで治らないので、まずは生活リズムに気を付けた生活をしていく事が大切です!
引用元 厚生労働省 睡眠覚醒リズム障害
③病気の可能性
うつ病などの精神疾患が原因で、朝起きられない可能性もあります。うつ病になってしまうと、何をするのも無気力になってしまいやすく、家で寝て過ごす時間が多くなってしまいます。
無気力感に襲われやすいのは、特に朝方で寝起きに症状が強く現れ、夕方位に症状が抑えられる傾向にあります。こうした気分の浮き沈みが現れる時間帯のせいで、何もやる気が起きない朝方や午前中は寝て過ごし、夕方位から夜にかけて起きだし活動する様になってしまいます。
うつ病は、気持ち次第で何とかなると思っている人がまだまだ多く、気持ちが弱いからだと言う人が少なくありません。ですがうつ病の場合、気分の浮き沈みは自分の意志でコントロールする事は難しく、投薬や医師の適切な治療が欠かせません。
傍から見ると怠けているように誤解されがちな病気ですが、決して怠けている訳ではありませんので、誤解しない様に注意しましょう!
④自立神経の乱れ
不登校の子供が寝てばかりいる原因に、自律神経の乱れが関係している場合があります。
自立神経の働きが乱れると、めまいの症状が頻繁に現れたり、低血圧に陥り起き上がる事が困難になります。自立神経は血圧や心拍をつかさどる部分で、循環器系の調整を行っている大事な場所です!
こうした自律神経の乱れから起こる症状は、うつ病のように自分ではコントロール出来ません。
症状が現れる時間もうつ病と似ていて、午前中は気分がすぐれない事が多く、午後は比較的症状がおさえられていますので、朝は元気がないのに午後は元気になっているために、仮病ではないかと疑われがちです。
気持ちで乗り越えられる問題と勘違いされやすく、周りの間違ったサポートが原因で、さらにストレスを溜め込んでしまい、悪循環に陥ってしまいますので、注意しましょう。主な症状として以下のような変化が現れますので、子供の様子を細かく観察していきましょう。
- 食欲不振
- やる気の欠如
- 動悸
- 息切れ
- 立ち眩み
こうした症状が現れる場合、1度専門医に診察を受けた方が良いかもしれません。
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子供が親を信用すると寝すぎの症状が現れる場合がある
親子の絆が深まり、お母さんやお父さんが子どもを理解し始めると、ときに子どもたちは予期せぬ反応を示すことがあります。
その一例が「退行」や「赤ちゃん返り」と呼ばれる現象です。これは、家庭の中が安心できる場所になった結果、子どもたちがストレスから解放されるために起こる現象です。
周囲が自分を理解してくれないと、子どもたちは自分を守るために全力を尽くします。これは、例えるなら見知らぬ場所で一日中過ごしている、そんな状況です。
予測不可能な出来事が日常茶飯事であり、安心感が得られず、眠ることさえままならない日々を送るのです。
その自己防衛の一環として、子どもたちは自分自身を否定される恐怖から身を守ろうとします。不登校の子どもたちは、日々の生活で限界に挑戦しているのですが、限界を迎えると、自分を守るために『学校に行かない』という選択しています。
その結果、周囲からは「ダメな子」と見なされることに対して、彼らは強いストレスにさらされ、傷つく事で心を閉ざしていきます。
しかし、親が少しでも子どもたちの気持ちを理解しようと努めると、子どもたちは「あ、お母さん、私のことを理解してくれているのかな」と感じることができます。その瞬間に、心の負担が軽くなり、体の力が抜けるのを感じることがあります。
自分の居場所が見つかった安心感から、ゆっくり休める環境の中で長期間眠り続ける子どもたちも少なくありません。
彼らの心が長い間休まらずにいた分、必要以上にたくさんの睡眠が必要になるのです!
寝すぎる子供にやってはいけない事
この記事では、不登校の子供には生活リズムを整える事が大切だと紹介してきましたが、注意が必要なポイントがあります。
強引に生活リズムを変化させるのは絶対に止めましょう。
『毎日毎日寝てばかりいるけれどだいじょうぶかな…』と心配になる気持ちは痛いほど良く分かります。ですが子供の立場に立って考えてあげましょう。
あなたがインフルエンザになって、体調を崩していたとします。体調が悪く眠ろうとベットに入っているのに、職場ではまだ就業時間中だから寝ないでねと言っているのと同じです。はっきり言って意味が分からないですよね。
何度も言う様に、心と体が疲れているから眠くなるし、疲れの度合いがひどいから寝る時間が多くなっているんです。こうした事をよく理解していれば、生活リズムを整える事を優先しないで、まずは体を休ませるために寝かせてあげる事が大切だと思いませんか?
心と体が休まれば、今までの様に親が心配になるくらい眠る事も無くなります。
生活リズムを整えるのは、まずはお子さんの睡眠を見守ってあげて、少しずつ体調の回復が確認出来てから始める様にして行きましょう。
生活リズムを整える事に夢中になり、今しないといけない事を間違わない様に注意しましょう。
生活リズムを整えてあげるのは、子供をゆっくりと休ませた後で構わないのです。
子供が寝てばかりいる時に試して欲しいサポート方法
子供が学校に行かずに寝てばかりいる場合、どういったサポートが出来るのか気になりますよね?
子供の事を第一優先に考えた場合、以下の様なサポート方法が考えられます。
- ①寝すぎかなと感じても、ゆっくりと寝かせてあげる
- ➁家庭内に子供の居場所を確保してあげる
- ③子供とのコミュニケーションをしっかりとる
- ④子供のちょっとした変化を見逃さない様にする
- ⑤家庭内での役割を持たせる
- ⑥朝起きる事で楽しい事がある事を教えてあげる
- ⑦一人で悩まず専門家に頼ってみる
- ⑧親子で出来る事を探して実践してみる
- ⑨無理のない範囲で1日のスケジュール決めてみる
- ⑩YouTubeを活用してみる
各項目ごとに詳しく解説していきますので、早速見ていきましょう。
①寝すぎかなと感じても、ゆっくりと寝かせてあげる
寝すぎかなと感じるくらいの睡眠は、体が欲している本能的な欲求です。
不登校の初期にやりがちなんですが、子供が寝てばかりいる姿を見ると、怠けているように見えてしまい、無理やり学校に行かせようとしたり、無理やり起こしてみたり、良かれと思ってやった行動が実が逆効果だったという事が良くあります。
まずは、不登校をいう事実を受け止めてあげて『ゆっくり休むのも大事だよ』という事を伝えてあげましょう!学校に行く事は大事な事ですが、学校に行くばかりが大事な事では無いし、無理する必要が無い事を伝え安心させてあげましょう。
親御さんは、我が子が何故こんなにも眠気を感じているのかを考えて、長い目で見守ってあげて下さい。
➁家庭内に子供の居場所を確保してあげる
学校に居場所がない事が原因で不登校になってしまっている場合、心に大きなストレスを抱えていますので、【家の中は安心できる場所なんだよ】という事を教えてあげて下さい!
...
不登校になる事で、学校に行っていない現実と学校に行けない現実に罪悪感を感じているはずです。『学校に行けない自分は駄目な人間なんだ...』『自分の場所なんて無いんだ』と感じている事で、ストレスを溜め込み神経がピンと張り詰められた状態です。
『今は休む事の方が先決だから、安心できる家の中でゆっくり寝ても良いんだよ』としっかりと言葉で伝えてあげて下さい。態度で伝わっているだろうとは考えずに、言葉で伝える事で、子供の安心感は増していきます。
③子供とのコミュニケーションをしっかりとる
不登校の子供は、人と関わらない様にして生活している場合が多く、親であっても顔を会わせない事も珍しくありません。顔を合わせる機会が減ると、子供とゆっくり話す時間が作りづらいかもしれません。
ですが、ちょっとした時間でも構わないので、出来るだけ子供とコミュニケーションを取るように努力してみましょう。
不登校の子供は、どうして自分が学校に行けないのか、上手く説明する事が出来ません。ゆっくりと話しを聞いてあげる事で、子供が今思っている事や不安に思っている事、実はされて嫌なことなど、気づかなかった発見があるはずです。
会話をする時も相手を問いただすような感じでは無く、聞き役に徹する様に注意しましょう。
- 『寝てばっかで大丈夫なの?』
- 『勉強はちゃんとやっているの?』
- 『何で朝起きれないの?』
このように相手を責めるような言い方では、子供も心を開いてくれる訳がありません。
子供が話すことをじっと聞けるように、聞き手になったイメージで相手の話したいことを聞いてあげて下さい。
④子供のちょっとした変化を見逃さない様にする
子供のちょっとした変化を見逃さない事で、体調の変化を見逃さず、子供の体調管理に役立ててあげましょう。
子供の行動パターンを把握しておく事で
『朝は元気がないけれど午後は体調が良さそう』
『ちょっと痩せて来たから、出来るだけ栄養のあるものを作ってあげよう』
『普段は一緒に食べないけれど、唐揚げの時は一緒にご飯を食べてくれる』
こうしたちょっとした変化を見逃さないようにすれば、コミュニケーションを取りやすくなっていきますし、たわいのない会話がしやすい環境が整っていくでしょう。
⑤家庭内での役割を持たせる
子供がずっと寝ているのには、時間を持て余している面も少なからずあります。学校に行けないので、暇を持て余してしまうのは致し方が無い部分でもあります。
こういった時のおすすめの対処法はとして、家の中での役割を子供に与えてあげましょう!
役割と言っても難しく考える事はありませんので安心して下さい。子供がやっても良いと感じるような簡単な事で構いません。例えば、【洗濯物を畳んで欲しい】だったり、【チラシを見て安い食材を教えて欲しい】の様に、誰でも出来て負担がかからないような事が望ましいです。
些細な事でも家出の役割を持つ事で、自分が必要とされている事を実感し、自宅には居場所がある事を理解していきます!
人から頼られる事で、自分がやらないといけないと言う気持ちになり、自分から行動する様になるはずです。あくまでも強制的にやらせるのではなく、子供が自発的に【やろう】と行動を起こすことが大切なので、子供がやってくれた事に対して感謝の言葉を必ず伝えるようにしましょう!
⑥朝起きる事で楽しい事がある事を教えてあげる
昼夜逆転の生活が続くと、朝に起きる事が少なくなるため、朝だからこそ出来るような体験をする事が出来ません。
- 学校には行けないけれど午前中にオンラインの授業がある
- フリースクールに通うのが楽しい(午前中に開校している)
- 明日の午前中に好きな芸能人がTVに出る
上記の様な事は、傍から見れば一見何でもないようなことかもしれませんが、こうした何気ない楽しみが朝(午前中)にあれば、【明日は○○だから午前中に起きよう】という気持ちになってくるはずです。
朝に起きる事で、楽しい事があるんだよと教えてあげる環境づくりをしてあげる事が、大切なポイントです!
⑦一人で悩まず専門家に頼ってみる
不登校の親御さんに共通しているのが、自分一人で抱え込んでしまいがちな点です。近所に知られたくない等の理由から、他の人に相談しづらいと感じていて、一人で不登校の問題と向き合っている人が多いです。
ですが不登校の問題は、原因を含めて複雑な問題が絡み合っていますので、簡単に解決策を見つける事が出来ません。
自分一人で解決するのは何大抵のことではありませんので、不登校の問題を解決するには専門家の力を借りたり、地域のサポートが必要だったり、同じ境遇の親御さんからのアドバイスが必要だったり、周囲の人の助けが欠かせません。
自分だけでは分からなかったようなサポート方法や、専門家ならではの考え方を教えてもらえると、今まで試してこなかったような方法が見つかるかもしれません。
同じ境遇の親御さんの話しを聞くだけでも、『なんだ。みんな自分と同じように悩んでいたんだ』と安心し、気持ち的にも楽になるのではないでしょうか。
⑧親子で出来る事を探して実践してみる
不登校のご家庭では、親子のコミュニケーションが希薄で親子で一緒に何かをする事は少ないかもしれません。ですが子供の好きな事からで構いませんので、親子で一緒に出来る事を見つけてみましょう!
おすすなのは、子供が好きなゲームからきっかけを作ってみるのは如何でしょうか?
お子さんが今ははまっているゲームはありませんか?もし分からなかったら、今はやっているゲームでも構いません。
分からなかったら、グーグルで調べれば今はやっているゲームがすぐに分かるはずです。子供と一緒に出来るようなゲームが見つかったら、子供に『一緒にゲームをしない?』と声をかけてみましょう。
ゲームがキッカケで親子の距離が縮まる良いきっかけになるはずです!
⑨無理のない範囲で1日のスケジュール決めてみる
生活リズムを正しくしたいのであれば、1日のスケジュールを決める事が大切です!
スケジュールを決める事で、お子さんが取り組みたいと思っている事やりたいことが明確になって、様々な取り組みに対して動き出しやすくなるので、スケジュールを決めるのはとてもおすすめです!
スケジュールを決めのやり方が分からない場合は下記を参考にしてみて下さい。
スケジュールを決める際に絶対にやってはいけないのが、無理なスケジュールを組まない事です。必ず余裕を持って動けるようなスケジュールを作っておかないと、行動を制限されるような感覚になってしまい、逆にストレスを与える原因になってしまいますので、特に注意が必要です。
⑩YouTubeを活用してみる
近年はYouTubeが当たり前の様に身近にあって、いつでもどこでも好きなコンテンツを見る事が出来ます。
YouTubeにはたくさんのチャンネルがありますが、不登校や引きこもりに焦点を当てたYouTubeチャンネルもたくさんあります。専門家に相談する時間が無かったり、相談するのをためらっている場合は、まずはYouTubeで情報収集をしてみて下さい。
同じように不登校で悩んでいる方の生の声や、不登校の子供にどのように接しているかなどが良く分かると思います。
こうしたチャンネルでは、実際に不登校だった撮影スタッフにいる場合が多く、当時の心境を語ってくれる場面もたくさん見る事が出来ます。
『この時はこう思っていた』
『親にはこうして欲しかった』
『こうされると凄くストレスが溜まった』
など、当事者の目線が見れるので、子供が今何を考えているのか、どういった精神状態なのか、親が子供の気持ちに気づきやすい環境を作る事に一役買ってくれるでしょう。
実際に不登校を経験した事の人のリアルな声は、不登校のお子さんとの関わり方のヒントをくれるはずです!
私が良く見ているYouTubeチャンネルに、【粋塾】という不登校や引きこもりの人の更生を助ける自立支援施設が運営しているチャンネルがあるのですが、この施設の塾頭の氷室という方の考え方、子供との接し方など、勉強になる事が非常に多いので、1度ご覧になってみて欲しいと思います!
とても参考になるので、アップされたらすぐ見るくらい私がおすすめしているYouTubeチャンネルです!
寝すぎが解消されてきた時のサイン
この記事で紹介してきた事を実践していくと、少しずつではありますが子供の様子に変化が出てきます。
それは、子供本人が【今までの生活は寝すぎていた】という事を自覚する事です!
しっかりとした睡眠により心と体が休まると、今まで寝ていたような時間寝なくても、日中に起きられるようになって来ます。
心が休まってくると、そこまで寝なくても良い状態に変わって来ますので、今までの様に長い時間の睡眠を体が欲しなくなるんです。
この状態になると『寝すぎちゃったな。気づいたらこんな時間じゃん』と寝すぎてしまった事は自覚し始めます。自分が寝すぎていた事を自覚できるようになると、『明日は何時に起きようと』と具体的な行動目標を立てるようになります。
【本人が寝すぎを自覚し始めるようになる】
これが寝すぎの解消し始めのサインという事を覚えておきましょう!
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まとめ
不登校のお子さんが寝すぎる大きな原因は、心と体が疲れてしまっていて、エネルギーが空っぽになってしまう事で起こります。
エネルギーが無くなると、いつも以上に心と脳が疲労してしまい、家でも学校でも居場所が無いのではないかと考えがちです。こうした気持ちの変化や落ち込みを見逃さないようにすることがとても大切なので、親御さんはお子さんの様子をしっかりと観察する様にしましょう。
子供の事をしっかりと見て積極的に関りを持っていく事で、『あなたの気持ちはちゃんと理解しているから安心して良いんだよ』とメッセージを伝える事が出来るようになります。
子供は家が安心して休む事が出来る居場所だと気づくと、しっかりとした睡眠を確保でき、心と体にエネルギーがチャージされていきます。
こうした居場所を与えてあげる事は、他の誰でもない親だからこそ出来る重要な役割なのではないでしょうか。
不登校になったばかりの頃は、親との関りを持ちたがりませんので、親のする事に反発したり反抗したりします。コミュニケーションを取るのが難しい時期でもあるので、なかなか親子の関りを持つのは難しいかもしれません。
コミュニケーションを取るのが難しい、全然言う事も話も聞いてくれないからと言って、親が何もしなくて良いわけではありません。
子供の気持ちを理解し、我が子の子供の心とからだがどういった状態なのか、理解していく事が大切です。
こうした行動の積み重ねで、子供がゆっくりと休む事が出来、心と体・脳にもエネルギーがチャージされていきます。
子供が寝すぎで心配になる気持ちは分かりますが、段階ごとに適切な対応を取る事で、少しづつ寝すぎの症状は改善されていきますので、どうか安心して下さい。
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