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不登校が続いたまま大人になったらどうしようと心配している親へ

不登校が長引くと、親御さんの心配は増すばかりですよね。

このまま不登校のまま大人になった時、子供の将来はどうなってしまうのか不安がつきまとうものです。

子供い思いの親御さんほど、お子さんのことを一番に大切に思っていることでしょう。

今まで一生懸命育ててきたからこそ、不登校のまま大人になって欲しくない】とも思っているはずです。

『何とかしたい』『これからどうなるのだろう』という気持ちは、痛いほど理解できますし、親としてはできる限りのサポートをしたいと願うのが当然です。

そこで今回は、不登校の子供が大人になった場合に将来どうなるのか、統計や専門家の意見をお伝えしながら、再登校の質を向上させる方法についても考えてみたいと思います。

未来を見据えつつ、今できることを一緒に考えていきましょう。

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大人になるまで不登校でも大丈夫なの?

不登校のまま大人になったらどうなる?」という心配はあるかと思いますが、実はそこまで落ち込んだり心配する事はありません。

文部科学省平成23年の実態調査によれば、不登校を経験したほとんどの子供が、進学や就職を果たしています。

この統計データから見ても、多くの不登校経験者が社会で自立し、充実した生活を送っていることがわかります。

文部科学省平成23年の実態調査については、下記にリンクを貼っておきますので、統計を詳しくご覧になりたい方は参考になさって下さい

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349956.htm

統計から見ても分かるように、現在不登校で将来に不安を感じている親御さんたちも、まずは安心してください。多くの子供が再び学校や社会に復帰し、自分の力で自らの未来を切り拓いていることが示されています。

ただし、再び学校や社会に復帰する際には、適切なサポート環境が必要です。そのために親御さんは様々な角度からサポートをして行かないといけません。

つまり、不登校の経験は将来にネガティブな影響を与えるかもしれませんが、その影響は必ずしもネガティブなものばかりではありません。社会復帰に向けた支援やサポートがあれば、子供たちは自分たちの力で未来を切り開き、おのずと社会に飛び込んでいきますので安心して下さい!

学歴に関係なく働き口を見つける事は可能!

不登校にかかわらず、社会に出るにあたり高校卒業は最低限必要だと言われるます。

でも実際、高校を卒業していないけれども、立派な仕事に就いている人がたくさんいるのが現状です。

彼らは、学歴だけでは計れない能力や技能を身につけてたり、雇用主との相性や不思議な縁、面接のタイミングもが良かったりと、一概に学歴ばかりが就職や社会に出る際に必要では無いんです。

例えば、求人情報誌で「高卒以上」と書かれている仕事に応募するとき、多くの人は応募資格が無い事で躊躇しますが、勇気を出して面接にチャレンジする人もいます。

熱意が社長さんや面接官に伝わり、本来は面接の資格が無かったのにも関わらず、彼らは頑張って面接を受け正社員になることが出来た人もたくさんいるので安心して下さい。

高校に行かなくてもいいとは言いませんが、不登校でも自分の人生を前向きに生きている人たちがいることを知ることが大切です。

甘やかし過ぎは本人を駄目にする

学校生活や家庭環境、いじめなど深刻な問題がある場合、心が傷つきストレスが溜まってしまうため、休息はとても大切です。家庭は自分一人になる事も出来て安心できる場所ですから、心身を回復させるために学校に行かずにゆっくり休むことも時には必要です。

しかし、『宿題が嫌だから』『なんとなく学校に行くのがめんどくさい』などの理由で学校に行かなくなるのは、不登校の原因で多いメンタル的な部分とは違い、ただの本人の甘えです。

スクールカウンセラーなどがよく口にする言葉には、「今は好きなことをさせてあげましょう」とか「甘えさせてあげましょう」とか「心のエネルギーが溜まるまで待ちましょう」というものがあります。

これは、メンタル的な事で不登校の理由がある子にはぴったりかもしれませんが、ただの気まぐれで不登校になった子には適していません。むしろただの甘えに対して、親が過保護にして本人をさらに甘やかす行為になってしまい注意が必要です。

過保護すぎる関わり方は、「学校で制約のある生活よりも、今の親が甘えさせてくれる環境の方がよっぽど楽」と思わせてしまい、ただの甘やかしになってしまうので本人の為になりません。

また、家でのんびり過ごす時間が長くなると、いつの間にか「自分は学校に行かないダメな子なんだ」と自分を責めるようになり、精神的に不安定になってしまうことがあります。

子供に好きなだけ甘えさせることは、将来的には子供の為にならず子供の成長の妨げになってしまう事も重ねて覚えておきましょう。

だからこそ、子供の年齢や状況をよく観察して、必要以上に甘えさせることは、子供が可愛いのは分かりますが、過保護な干渉方法は本人の為になりませんので避けるべきです。

【学校に行きなさい】は子供を追い詰める言葉の1つ

「学校に行きなさい」という一言が、実は子供たちを追い詰めていることについて、一緒に考えてみましょう。

子供たちは、親が心配しなくても学校へ行くことの重要性を理解しています。だからこそ、なぜ彼らがそこまで悩んでいるのか、親としてじっくりと考えてみる必要があります。

親が時に厳しい言葉を投げかけると、子供たちは自分が愛されていないと感じてしまうかもしれません。親は何気なく「学校に行きなさい」という言葉を使いがちですが、実はこうした言葉は知らず知らずの内に、子供の心を傷つけている可能性もあるのです。

私自身も、学校に行けない苦しみを味わった経験があります。その時、周りと同じようにできない自分が嫌いになり、嫌悪感で常にいっぱいだったのを思い出します。

もがき苦しむ中で、心身の健康を取り戻すことは簡単ではありませんでした。そんないっぱいいっぱいの状態の時に、親からのプレッシャーがかかるような圧力があれば、その苦しみは一層深刻になってしまいます。

ですから、私たち大人は子供たちが抱える苦悩や悩みを理解し、彼らに寄り添うことが重要です。単に「学校に行け」と言うだけではなく、彼らの気持ちを受け止め、一緒に解決策を見つけることが必要です。

彼らが心を開き、親と安心して話せる環境を作り、子供が抱えている悩みを支えてあげることが、彼らの心の傷を癒す第一歩です!

不登校解決までの適切な順番

不登校には大きく分けると3段階あり、今現在どの段階にいるのかを適切に把握する必要があります。

 

①開始期→➁引きこもり期→③回復期

 

お子さんが、上記の3段階のどの部分にいるのか、それによって行動や言動が変わって決ますので、まずはどの段階にいるのかを見極めてあげましょう

 

不登校の始まりは、多くの場合、様々なサインや言動を示します。親はそれらのサインを見逃すことなく注意を払うことで、子供が不登校に陥る前に適切なサポートや環境を提供することができますのでしっかりと覚えていきましょう!

 

次の項目では、各段階の様子や言動を紹介していきますので、参考にしてみましょう!

①開始期
  1. 突然の学校への抵抗感: 子供が学校に行くことに対して以前よりも強い抵抗感を示す場合、これは不登校の始まりの兆候と考えましょう。たとえば、朝起きるのが難しくなったり、学校へ行く前に『お腹が痛い『』頭が痛い』などの身体的な不快感を訴えたりすることがあります。

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  3. 学校の成績や関係の変化: 学校での成績や関係に変化が見られる場合、一見すると分かりにくいのですが、もしかしたら不登校の兆候かもしれません。急激な成績の低下や友人との関係の悪化、あるいは先生や他の生徒との対立が原因で、大きな変化となってしまうんです。

  4. その背後には深刻な問題が隠れている可能性があります。

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  6. 身体的な不調や精神的な問題の表れ: 不登校の兆候が表れると、身体的な不調や精神的な不調が表れるやすくなります。頭痛や胃痛、不眠、不安、うつ症状などがこれに該当します。これらの症状が頻繁に感じられる場合、それは不登校の始まりのサインかもしれません。

  7. ➁引きこもり期
  8. 社会的な交流の減少: 不登校の引きこもり期には、地域や社会、友達と触れ合う機会が減少します。友人や家族との関わりが以前よりも少なくなり、孤立感が増すことがありますし、部屋に1人でいるなどの孤独を好むようになり、外出を極端に嫌がることもあります。

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  10. 日常生活の混乱: 引きこもり期には、日常生活のリズムが乱れやすくなる傾向があります。規則正しい食事や睡眠が難しくなり、深夜に起きてゲームをしたりやネット見たりして活動し、昼間は眠るといった不規則な生活リズムが見られることがあります。

  11. 朝起きて夜寝るような一般的な生活リズムでは無くなるため、人と接する機会がさらに減っていきます
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  13. 興味や関心の喪失: 不登校の引きこもり期には、今まで興味があった事でも、興味や関心を失うことがよくあります。以前は楽しんでいた趣味や活動に興味を示さなくなり、何もする気が起きなくなることがあります。また、学業や仕事に対する意欲も低下し、将来に対する展望を持たなくなることがあります

  14. ③回復期
  15. 学校への復帰への意欲: 不登校の回復期には、学校への復帰への意欲が高まり、復帰に向けて行動する機会が増えてきます。以前は避けていた学校や授業に対する興味や関心が戻り、積極的に復帰を望む様子が見られることがあります。

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  17. 自己肯定感の向上: 回復期には、自己肯定感が向上することがあります。以前は自分を否定的に捉えていたり、自信を持てなかったとしても、自分自身に対して肯定的な姿勢を取るようになることがあります。

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  19. 新たな興味や関心の発見: 回復期には、新たな興味や興味を惹かれる事を見つけることがあります。以前は何も楽しめなかったり、興味を持てなかったりした活動に対して、新たな興味を持つようになることがあります。

  20. これは、不登校から回復のプロセスが進むにつれて、子供が自分自身を見つめ直し、自分自身の新たな可能性を見出すことができるからです!

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    開始期にするべきサポート方法3つ

    1. 子供の気持ちに耳を傾ける

    不登校になる理由は様々です。学校やクラスメイトへの適応が難しい、友達関係で悩んでいる、勉強についていけないなど、さまざまなことが考えられます。まずは子供の率直な気持ちに耳傾けてあげましょう。

  22. 子供がどんなことで悩んでいるのか、どんな気持ちなのかを理解することが大切ですので、まずはじっくりと子供と話し合いましょう。そうすることで、子供が安心して話すことができ、親子の信頼関係も深まります。

    2. プレッシャーをかけない

    不登校になる子供を見て、親は焦りや不安を感じることもあります。しかし、プレッシャーをかけることは逆効果です。

  23. 子供に対して『なぜ学校に行かないのか』 『早く学校に行かないといけない』といった言葉や態度は、子供のストレスを増やすだけです。むしろ、子供のペースを尊重し、心を休ませてあげる事が大切です。

  24. 子供を無理に学校に行かせようとせず、休み=エネルギーを充電するための期間と捉え、時間をかけてサポートすることが大切です。

    3. 専門家のサポートを受ける

    不登校の子供を持つ親は、なかなか相談できる機会が少なく、一人で抱えがちです。1人で出来る事は限られてしまいますし、親の方も精神的に限界を迎えてしまいます。

  25. こうした場合1人で悩まず、専門家のサポートを受けることも重要です。心理カウンセラーや教育カウンセラーなどの専門家は、子供の状況を客観的に見て、今まで思いつかなかったような適切なアドバイスや支援を提供してくれます。親も子供も一人で悩まず、専門家の力を借りることで、より良い解決策が見つかることもあります。

    引きこもり期のサポート方法3つ

  26. 引きこもり期とは、子供が家の中に閉じこもり、外の世界から遮断される状態を指します。この期間にはいくつかの特徴があります。まずは、社会的な交流の欠如が挙げられます。
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  28. 友人や同級生との交流が減少し、孤立感や孤独感を感じることが一般的です。また、家族とのコミュニケーションも減少し部屋に1人こもりきりになる子供が多いです。
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  30. さらに、家の外に出ることが恐怖や不安を引き起こすため、子供は自宅の安全な空間にこもるようになります。このような状況下で日常生活を送る子供は、自己肯定感や自己価値感が低下しやすくなります。
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  32. これらの特徴を理解した上で、引きこもり期の子供をサポートするためのアプローチを考えて行きましょう
  33. 1. 寄り添うこと

    引きこもりの期間は、子供が自分の殻に閉じこもってしまうことが特徴です。しかし、そのような状態にある子供に対して、親が近づく事を子供は嫌いますが、根気強く親が寄り添い、『あなたは一人じゃないんだよ』と思わせる事が非常に重要です。

  34. 子供が自分の気持ちや考えを話したいときに、親がそばにいてしっかり聞いてあげることで、『自分には相談できる人間がいる』事を理解し、安心感を得ることができます。

  35. 特に会話をしなくても、ただ一緒にTVを見たり映画を見たりするだけでも、子供にとっては大きな支えになります。

    2. 無理せず、ゆっくりとしたステップを踏む

    引きこもりの子供に対して、一気に外に連れ出そうとするのは逆効果です。一刻も早く現状を打開したいのは分かりますが、焦らずに子供のペースで外の世界に慣れていくことをサポートしましょう。

    まずは家の中で親と一緒にできることから始めて、徐々に外に出ることに慣れていくようにしましょう。例えば【掃除をするのに○○が必要だから一緒に買いに行かない?】みたいな感じで声をかけ、簡単に出来る事から徐々に初めて行きましょう

    大事なポイントとして、焦らずに子供のペースを第一に尊重することが大切です。

    3. 専門家の支援を受ける

    引きこもりの子供を持つ親が、一人で悩まずにできることは限られています。そのような場合は、思い切って専門家の支援を受けることを検討しましょう。

    心理カウンセラーやカウンセリングセンターなどの専門家は、親子の状況を客観的に見て、適切なアドバイスや支援を提供してくれます。親も子供も一人で悩まず、専門家の力を借りることで、より良い解決策が見つかることもあります。

回復期のサポート方法3つ

不登校の回復期は、子供が不登校から学校や社会生活に復帰し、徐々に元の生活に戻っていく段階を指します

この期間にはいくつかの特徴があります。

引きこもり期とは違い、回復期の子供は積極的に学校や地域などの外の世界と関わろうとする姿勢が見られます。以前は避けていた学校や社会での活動に積極的に参加し、友人や同級生と遊ぶようになったり家で過ごす時間が引きこもり期に比べ、少なくなっていきます。

同時に家族とのコミュニケーションが増え、以前よりも信頼関係が深まることがあります。

さらに、自己肯定感や自己価値感が回復し、子供は自信を取り戻していきます。以前は自分に自信が持てずに不安を感じていた子供も、復帰期には自分の可能性を信じるようになります。

これらの特徴を理解し、子供をサポートすることが大切で出来るだけポジティブな環境を作ってあげましょう!

1. 子供の感情を受け入れる

子供が回復期にあるときは、様々な感情を経験します。不安や緊張、喜びや期待など、さまざまな感情が交錯するかもしれません。

親は子供の感情を素直に受け入れ、否定せずにまずは共感しましょう。話しをじっくりと聞く事で、子供が感じていることを深く理解してあげて、子供に安心感を与えることが大切です。

2. 子供の自信を育む

回復期には、引きこもり期に失いがちだった自己肯定感や自信を取り戻すことが重要です。親は子供の努力をいっぱい褒めてあげて下さい。

肯定的な言葉をかけてあげる事で少しづつ自信を育んであげましょう。また、子供が新しいことに挑戦する際には、失敗しても良いという安心感を与えてあげることも大切です。

3. 家族のサポートを提供する

家族全体で子供をサポートすることも大切です。兄弟姉妹や家族全員で子供を励まし、支えることで、子供はより安心して不登校の回復に取り組むことができます。いつも以上に家族で一緒に過ごす時間を大切にし、子供が安心感を与えてあげて下さい

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子供の事を優先しすぎない

「周りの大人を見ているとずるい人や自分勝手な人が多いから」です。実際、子供たちの会話からも、「お父さんだけやってもらってズルい」という言葉がよく聞かれますね。

これは、子供たちにも大人と同じ権利があるという意識が広がっているからだと感じます。子供の権利を尊重することは大切ですが、その考え方が過ぎてしまうと、親や先生を含めた大人たちの威厳が失われ、大人らしさが薄れてしまうこともあります。

「欲しい!」と言われたらつい買ってしまう、身の回りのことは親が先回りでやってあげる、夕食や休日の外食メニューも子供が決める、宿題をしてこなくても親や先生に怒られない、甘えると、親がいつも優しく言いなりになってくれる…。こうした子供中心の生活を送っていると、子供たちは自分のままで楽に生活できることに気づきます。自分が今恵まれた環境にいることを理解しているからこそ、大人になりたくないと感じるのでしょう

自己肯定感を高める手助けをしてあげる

大人になることに対する不安や、仕事や家庭のことをやっていく自信がないと感じる、将来に不安がある子供たちの気持ち、それは自己肯定感の低さが原因かもしれません。

自己肯定感とは、『自分も頑張ればできるんだ』 『この壁も乗り越えられるはずだ』という自信を持つことです。自分の能力を信じることで、自己肯定感も高まります。

自己肯定感が低いまま社会に出ると、自信がなくなり、常に他人の助けが必要で不安かられ他人から認められないと満足できなくなることもあります。

大人になって困らないように、子供のうちから自分で考えて行動する癖をつけ、成功体験を積むことが大切です!

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まとめ

不登校の問題に直面した時、子供たちの成長について考える機会が多くなります。

不登校のまま大人になってしまうんではないかと心配することもあります。ですが必要以上に心配する事はありません。

子供は成長の過程で失敗を重ね、少しづつ大きくなっていくからです。

過度な甘やかしや間違ったサポートは、逆効果になってしまう事もありますので注意が必要です!

私たち大人ができることは、彼らの心の声に耳を傾け、サポートすること。

子供の悩みや感情をしっかりと理解してあげて、話しを聞いてあげる事はとても重要です

子どもたちの成長を考えると、まずは彼らが学校にしっかりと通える環境を整えることが重要ですね。

学校は全てではありませんが、彼らにとって自分の居場所となり、目標を持ち、頑張る場所になるかもしれません。

子供は大人以上に可能性を秘めていますし、その可能性は無限に広がっています。

 

親御さんは子供の可能性を広げるサポートをしていってあげましょう!

 

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