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不登校の生徒でも行事だけ来る事は可能?参加の前後にしたいサポート方法!

子供が不登校・もしくは不登校気味の場合、学校行事に参加して欲しいと思う反面、学校に行っていないのに、イベントの時だけ参加させても大丈夫なのか心配になりますよね?

 

不登校の我が子を学校行事に参加させても良いのかな?』

『他の生徒に変な目で見れれないかな?』

『余計に学校が嫌にならないか心配...』

 

上記の様な心配がある一方で

 

『せっかくの学生生活の思い出を作って欲しい』

『修学旅行などの思い出を残して欲しい』

 

こうした思い出を作って欲しいと考えるのは、親として当然の気持ちだと思いますし、学生生活の中でイベントは、思い出作りには絶好の機会ですよね。

 

とは言え、親として我が子を学校行事の参加させる場合、特に頭が痛い問題では無いでしょうか。

 

思い出作りのはずが、不登校の生徒が学校行事だけに参加する事に、残念ながら嫌悪感を持ってしまう生徒がいるのも事実です。

 

この記事では、不登校の我が子が学校行事に参加する際、親が出来るサポート方法を紹介していきます!

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不登校の我が子も学校行事に参加しても大丈夫なの?

皆さんも経験があるように、『学生生活での思い出は何ですか?』と聞かれた場合、運動会や修学旅行・クラスマッチや文化祭などのイベントが思い浮かびますよね!

 

学生生活において学校行事は特別で、何年たっても思い出せる良い思い出になるはずです。

 

ですが我が子が不登校の場合、学校生活の思い出が少ないので、少しでもたくさんの思い出を残してあげたいと思うのが、親心では無いでしょうか。

 

子供が学校行事に参加したいと思っているなら、可能な限り行事に参加させてあげましょう!

 

一部では不登校で学校行事だけに参加する事に否定的な意見があるのは事実ですが、1度きりの学校生活で様々な行事を経験できる事は、とても意味があり貴重な経験を積めるからです。

行事だけくる事に他の生徒はどう思うのか不安

せっかくのイベントですから、是非参加させてあげたいとは思っていても、他の生徒がどう思うのか心配になってしまうはずです。

 

確かに、Yahoo知恵袋などを見ると

 

不登校なのに行事だけくる人ってなんで?先生に来いと言われたから?普段学校に来れないんだから、行事だけ参加するのは意味が分からないし勘弁して欲しい。 正直言って、修学旅行で仲良い子同士で組んだ班に入ってほしくないんです。

 

こうした声があるのは代えがたい事実ですし、意外とこういった声が多く聞かれます。

 

こうした否定的な意見が多い背景には、不登校に対する理解が深まっていない事が原因です。否定的な意見を持っている人の特徴として

 

  • 『いつも学校が休めて羨ましい』
  • 『楽しいイベントだけ来るのはずるい』
  • 『行事だけ来れれても、練習に参加していないから当日失敗する可能性が高い』

 

このような感情を持っています。『うらやましい』『ずるい』と言った感情になってしまうのは、不登校の生徒は自分の意志で好きな様に休んでいると思ってしまうからで、【不登校はずる休み】をしているという意識が根強くあるためです。

 

例えばインフルエンザで学校を休んでいる生徒に対して

『インフルエンザになると好きな時間に寝れるし、長い時間寝ていられるから良いね』

と声をかける事はありませんよね?

 

これはインフルエンザはどんな症状で苦しむのか、熱が上がったり・関節が痛い・頭痛がひどい等の具体的な症状が分かっているからです。ですが不登校に対しては、見た目に何か違いがあるように見えませんし、熱が出たりと言った身体的な変化が見られない為、【ずる休み】をしていると感じてしまいます。

 

体育祭や修学旅行などに参加する事は大賛成なのですが、先程説明した様に否定的な意見が一定数あるという事は、受け止めておかないといけません。

不登校の間違った認識を解くためのポイント

不登校の生徒がイベントに参加すると、他の生徒はもちろん、保護者も間違った認識で

不登校の生徒を見てしまいます。

 

こういった間違った認識を解くにはいくつかのポイントがあって、周りの人の不登校に対する認識の違いを直さないといけません。

 

不登校の生徒は決してずる休みをしている訳でもありませんし、学校に行くのがめんどくさい訳でもありません。不登校の生徒は、登校に対して恐怖感を持っていたり、不安感をぬぐえなかったり、大きなストレスにさらされながら懸命に戦っています。

 

不登校の生徒が学校行事に参加するには、皆さんが思っている以上に大きなエネルギーが必要で、限界突破するくらいの事をしないと、運動会や修学旅行などの大型のイベントには参加できないという事を理解してもらわないといけません。

 

残念ながら、不登校に対する理解が低い背景には、不登校というものがどいうものか、学校や社会で勉強する機会が極端に少ないのが原因で、本質を正しく理解されません。

 

不登校の生徒はすさまじいストレスの中で毎日戦っています。周囲の人間は間違った理解のまま不登校の生徒を見ています。このように誤解されたまま平行線をたどり、一向に交わる事が無いのです。

 

不登校の間違った認識を直すためには、周囲の理解が不可欠です。本人やご家族がいくら頑張っても、周囲の人の理解が進まない事には、認識の違いが解消される事はありません。

 

可能な限り担任の先生と連絡を取り、不登校というものがどういうものか、周りの生徒に教えてもらう様にしましょう。周りの理解が進めば、否定的な意見が少なくなるので周りも温かく迎えてくれるはずです。

学校行事に参加する時の注意点

先程から説明しているように、不登校の生徒がイベントに参加するというのは、とても勇気がいる事であり、想像以上に体力を使いますし、必要以上に大きな負担がかかってしまうものです。

 

特に親御さんが気を付けて欲しいポイントは3つあって、必ず守って欲しい事なので、ポイントを押さえてしっかりと覚えて行きましょう!

 

  1. 必要以上の期待を我が子にかけない
  2. 参加できただけでも丸儲けの気持ちで我が子と接する
  3. 行事参加の時の感想を必要以上に聞かない

 

この3つのポイントはとても重要で大切ですに。我が子が行事参加した事が嬉しいがために、親御さんは間違った行動を取りがちなのですが、気をつけて接しないと子供に取って逆効果になってしまいますので、気を付けましょう!

①必要以上の期待をかけない

行事に参加してくれるのはとても嬉しい事ですし、親も最大限応援をしてあげたくなるはずです。その気持ちとっても良く分かります。

 

ですが、いったん冷静になってから行動しましょう。

 

『行事に参加できたんだから、次は授業に参加して欲しい...』

 

このような期待を抱くのは親として当然ですし、至極まっとうな考えだと思います。

 

ですが先程説明した様に、学校行事に参加するという事は、本人にとって一大決心な訳で、とても勇気がいる決断なんです。1つの事で精一杯で、他の事に力を使うなんてまず出来ません。

 

限界突破の状況の中で、次の事を求められたって出来ないのは、誰だって分かりますよね?

 

同じように、1日1日コンディションが違うように、昨日できた事が今日出来ないかもしれません。行事参加できたからと言って次の日は劇的に登校できるなんて事はないんです。

 

焦りは禁物です!必要以上に期待をかけない事が、絶対に止めなければいけない1つ目のポイントです!

 

【親の過度な期待を子供に背負わせない】

 

これがとっても大事な事ですのでよく覚えておきましょう。

 

参加してくれた嬉しさから、ついつい【次はこうして欲しい】と期待が生れるのは仕方がありません。ですが必要以上に期待をかけるのは、我が子のストレスを増やすだけで、はっきり言って逆効果になるので絶対に止めましょう!

 

次はこれ・次はあれと期待をかけたい気持ちをグッと抑え、必要以上に反応するのは止めて、普段通りの感じで接してあげましょう。

 

『行事楽しめて良かったね。まずはゆっくり休んで』と声をかけ、まずは必死になって行事に参加した我が子を、目一杯ねぎらってあげましょう!

 

心身共に必要以上の力を使い、エネルギーは空っぽです。美味しいご飯を食べさせてあげてゆっくり寝かせてあげましょう!

➁行事は参加できただけで丸儲け

行事に参加している我が子の様子見ていて、親はあれやこれや口を出したいと思ってしまうものです。

 

  • 周囲の行動よりワンテンポ遅れている
  • 大きな声が出ていない
  • 先生とコミュニケーションが取れていない
  • クラスメイトとのコミュニケーションが取れていない

 

不登校を改善したい気持ちから、ついつい口出ししてしまいたくなってしまうものです。親だからこそ、我が子の成長の為に口を出してしまうですから。

 

『あの場面ではもっとこうした方が良かったよ』『あの場面ではどうして○○したの』口出ししたくなるのは分かります。こういったアドバイスは親側は良かれと思って言いますが、子供の受け取り方はそうとは限りません。

 

むしろ自分の行動を責められていると感じてしまうはずです。必死なって参加した行事で駄目出しされたと思うのですから、次はもう参加したくないと感じてしまうのは当たり前ですよね?

 

親はアドバイスのつもりでの口出しが、我が子は自分が否定されていると感じてしまうので、必要以上に口出しをする事も絶対に止めてあげましょう!

 

今まで登校できなかった我が子が、1大イベントの学校行事に参加するんですから、それだけでも大きな一歩ではありませんか?

 

【参加できただけで丸儲け】

 

この気持ちで接する事がとっても大事で、必要上に詮索しない姿勢は、子供を無理に追い込む事をしませんし、必要以上にプレッシャーをかける事もありません。

 

子供も余計なストレスを抱える事が無いので、気が楽になるはずですよ!

③あれやこれやと感想を聞きすぎない

我が子が行事に参加したとなれば、どうだったのかと気になってしまい、根掘り葉掘り聞きたくなってしまうかもしれません。

 

『楽しかった?』

『久しぶりの学校はどうだった?』

『友達と何を話したの?』

 

聞きたい事はたくさんあるかもしれませんが、必要以上に質問するのは止めて下さい。

 

行事に参加したことで、楽しい思い出が出来ているかもしれませんが、逆に参加したことを後悔している可能性だってあるんです。この場合、嫌な思い出を思い起こさせるキッカケになる場合もありますので、注意が必要です。

 

本人の方から話してくれる・楽しそうに話してくれる場合を除いて、何度も何度も質問するのは止めましょう。

 

感想を聞きたい気持ちをグッとこらえ、温かく見守ってあげるくらいの距離感で接する事が理想です!

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行事が近づいている時に子供が考えている事

行事の種類に関わらず、学校に行けていなくても『そろそろ○○の時期だな』と行事を気にしている事は間違いありません。

 

不登校のほとんどの生徒さんは、行事が近づくにつれて緊張の糸が張り詰めていきます。

 

中には自分の方から『○○だけは参加したい』と言って来ることもありますが、これはかなりレアなケースで、実際はほとんどありません。

 

9割位の子供は、担任や友人から『運動会に出てみないか?』『修学旅行に一緒に行こう』『文化祭で一緒に○○をやろう』など誘われる形で参加するケースがほとんどです。

 

いざ担任やクラスメイトに誘われた時に感じる感情は

 

『行事だけ参加して白い目で見られるんじゃないのかな...』

『急に参加したら、嫌な目に合うんじゃないかな...』

『どんな顔してクラスメイトと会ったら良いのか分からない...』

『イベントだけに参加すると言ったら、余計に嫌がらせをされるんじゃないか...』

 

このように考えている場合が多く、行事に参加する事に良い感情を抱いていません。

 

不登校の生徒は、楽しいイベントごとに参加する事はいけない事なんだと考えてしまい、自分には参加の資格が無いと考えてしまっています。

行事参加を決めた我が子にやって欲しいサポート方法

不登校の生徒が行事参加する事に対して否定的な意見がある事を理解した上で、子供が行事に参加を決断した場合、親としてやってあげて欲しいサポートがあります。

 

イベントに参加するという決断は、とても勇気がいる事で考えに考え抜いて決めた決断だという事を理解してあげましょう!

 

周囲の人間、特に親御さんの理解が無くては行事参加が成功に終わる可能性は少ないです。イベントに参加したことで嫌な気分になった、失敗を責められたなどが理由で、次の行事に参加する事をためらってしまう傾向が非常に高くなってしまいますので、適切なサポートをしてあげる事がとても重要です!

 

ステップごとにサポートをしてあげる事で、『今回の○○には参加してみるかな』という気持ちが少しづつ高まっていくでしょう。

1)行事参加に対して本人がどう思っているかを確認する

親がいくら心配したとしても、参加するのはあくまでも本人です。参加して色々な事を感じるのは親では無く、子供なんです。

 

行事に対してどんなイメージを持っているか、本人の気持ちを確認しておきましょう!決して無理やりに参加させる事はしないでください。あくまでも子供の意見を尊重するのが、1番大切な事だという事を忘れないようにしましょう!

 

不登校の生徒がイベントに参加する事は、私たちが想像しているよりもハードルが高く想像以上のエネルギーが必要です。

 

行事に参加するか決めかねている時に、親から『○○だけは行って欲しいな』と言われてしまうと、『お母さんがそこまで言うなら、行きたくは無いし気乗りはしないけど行こうかな...』と無理をしてしまいます。

 

心が優しければ優しいほど、親の為に自分を犠牲にしてしまうケースが多いのです。参加するかしないかは子供本人が決める事ですし、親が無理に促す事でもありません。

 

『○○だからやってみたい』という前向きな気持ちと、『○○だから参加するのは怖い』『○○が上手くできるか分からないから不安でしょうがない』といったんネガティブな気持ちの両方を聞いてあげて下さい。

 

本人が不安に思っている事、何に恐怖を感じているのか、こういった事が事前に分かっていれば、親子で一緒に対策を考える事が出来ますし、不安な点が少しでも解消されれば、参加してみようと言う気持ちが少しづつ大きくなっていってくれます。

2)どのように参加をするのか具体的に決めておく

行事に参加をすると決めたら、どのように参加をするかを親子で決めておきましょう。

 

誤解されがちですが、行事に参加を決めたからと言って、すべての時間に参加しないといけない訳ではありませんし、今現在で参加できる形を決めて参加する事も可能なんです。

 

運動会を例にして分かりやすく説明すると

 

  • 競技には参加せず、見学という形で行事参加をする
  • 自分が参加しても良いと感じる特定の競技だけに参加する
  • 裏方としてみんなのサポート役に回る

 

このように、1部だけの参加も可能なので、今現在の体調を見ながら、どの位なら参加しても大丈夫なのか、どの位の事はやりたくないと感じているのかをよく見極めて、参加する際の型を決めておきましょう。

 

参加の型を決める時に親が出来るサポート方法は、次の3つです!

 

  1. 本人が納得している
  2. 参加する内容のハードルが高すぎないように設定する
  3. 親子で出来る事と出来ない事の線引きを共有する

 

この3つの点に気を付けていけば、今現在可能な参加の形が見えて来るでしょう!

3)駄目だと感じた時にどうするかを事前に決めておく

前もって入念に準備をしていざ本番に挑んだとしても、予想外の事が起きる可能性ももちろんあります。

 

前日はベストコンディションだったのに、当日は昨日と打って変わってコンディションが悪い、そんな日に当たる可能性だって十分にあるんです。特に不登校の生徒は、気持ちの浮き沈みが起こりやすい為、コンディションまでは完全に読む事が出来ません。

 

『これ以上参加するのは無理...』と本人が判断した場合、事前にどう対処するのかを親子で話し合い、具体的にどうするか決めておきましょう。

 

事前に具体的な対策方法を決めておけば、『○○の時は○○出来るから安心だ』と感じる事が出来ますので、気持ちが楽になりおすすめです。

 

具体的には以下の様な決めごとをしておくと良いでしょう。

 

  • 参加するのが限界と思ったら、すぐに先生に報告する
  • 体調が戻るかもしれないので、保健室でしばらく休んで様子を見る
  • 無理をしないで家でゆっくり休む

 

最悪の場合でも、必ず逃げ道があるから大丈夫と認識している状態が理想な状況です!

4)参加の決め事を事前に担任にも伝えておく

行事参加の際に、決めた事は必ず担任の先生や学年主任の先生などと共有しておきましょう。

 

いくら本人と家族が決めた事であっても、学校側が把握できていないのであれば意味がありません。この時はこうする、この場合は早退する、場面場面で決めた事を学校側も把握できていれば、言い出しにくいタイミングであっても、周りがサポートする体制になっていますので、協力体制が構築されていきます。

 

イベントに参加を成功させるためには、先生のサポート・協力が欠かせません。

 

学校も助けてくれると分かっていればは、子供の安心感につながりますので、不安な気持ちをちょっとでも少なくすることが出来るでしょう!

 

学校としてどこまでサポートが出来るのかは様々なので、まずは親子間で決めた事を学校側と共有し、サポート体制を作っておかないといけません。

 

学校側と良く話し合いをし、どの場面でどのくらいのサポートをしてもらえるのか、学校側と情報共有をしておきましょう。

5)直前に心変わりがある事も覚悟しておく

どんな万全に準備をしたとしても、前日の夜・当日の朝にいざ参加するのが怖くなってしまって、心変わりをしてしまう事がある事を理解しておきましょう。

 

今までにしてきた準備があるので

 

  • 『せっかく今まで頑張ったんだから、頑張って行ってみようよ』
  • 『行くって言ってたのは嘘だったの?』
  • 『楽しいに決まってるんだから行きなよ』

 

と言ってしまいたくなるかもしれませんが、こういった風に言ってしまうと、逆にお子さんを追い詰めてしまいますので、絶対に止めましょう。

 

子供だって参加に向けて一生懸命に準備して、毎日努力をしてきたはずです。周りの反応が気になって、自分が参加しても良いものかと不安や恐怖と戦いながら、毎日過ごしてきたはずです。

 

『皆に白い目で見られないだろうか?』『実際は参加して見たら思ったよりも楽しいかもしれない』両極端の思いを抱え込みながら、準備中にエネルギーが切れてしまったんです。

 

親の期待を痛いほど分かっていますので、親も一丸となった準備を台無しにしてしまったことに対して、必要以上い罪悪感を感じてしまいます。

 

親の期待答えられない・自分で決めた事も守れない、自分は駄目な人間だと思いこんでしまい、自信を失ってしまいますので、直前に心変わりをしてしまった際のサポートは特に大切なので、特に注意してサポートしてあげましょう!

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行事に参加後にしてあげて欲しいケア方法

不登校の生徒が行事参加するという事は、周囲が思っている以上に体力を使うものです。

 

一見するとそうは見えなくても、かなりのエネルギーを消耗しているので、行事参加後には休息は欠かせません。

 

しっかりと休息を取らせるためにも、親が出来るケアの仕方を紹介していきましょう!

 

せっかく一生懸命に努力して実現した行事参加をポジティブな思い出にするためにも、行事参加後のケアの重要性を理解して、必ず実践していきましょう!

1 十分な休息を取らせる

1日丸まるであろうと特定の種目での参加であろうと、行事に参加するということは不登校の生徒にとって大きなエネルギーを消費しますので、本人にかかる負荷は想像以上です。

 

一見するとそこまで疲れていないように見えても、実際は親が感じる10倍はエネルギーを消耗してると考えて間違いないでしょう。

 

家に着いた時は、そこまで消耗していないように見えても、夜になってガクッと気分が落ちてしまったり、頑張った反動がモロに出る場合も多いです。

 

まずは思い切り休ませてあげましょう。行事に参加するためにいつも以上に頑張ったのですから、たくさん寝たいのであれば、思い切って寝かせてあげましょう!

 

本人のペースで構いませんので、まずは睡眠をしっかりとってもらい、体力の回復を最優先にしていきましょう。

 

この時に大事なポイントとして、休む事は大切な事で悪いことでは無いという事を、言葉に出して我が子に伝えてあげて下さい。

 

行事に参加する事で、他に生徒の頑張りを目にした結果、皆に追いつきたい一心で自分がもっと頑張らないといけないと感じる事が多く、焦りが生じてしまい必要以上に頑張ろうとします。

 

エネルギーが満タンで気力にあふれているなら構いませんが、自分のペースを崩して進もうとする事は、上手くいく確率が低いです。低いばかりでは無く、焦りを誘いかえって裏目に出てしまい、上手くいかないケースの方が圧倒的に多いので注意しましょう。

 

親は子供に休息の重要性を伝えたうえで、焦らずゆっくり進んでいく事の重要性を教えてあげましょう!

 

休息や睡眠の重要性については、下記で書いた記事の中に詳しくまとめていますので、参考にしてみて下さい

www.umeblog.work

 

2 行事に参加して感じた素直な気持ちを聞いてあげる

休息を取る事が第一優先だと皆さん分かって頂けたと思います。ある程度休息が取れたなら、行事に参加してみた感想を聞いてみましょう。

 

根掘り葉掘り尋問の様に聞くのはNGですが、何気ない会話の中から聞き出せるとベストです。あくまでも素直な意見を聞き出したいので、『今回参加してみて、正直息が詰まるだけだった』だったり『○○の時に緊張してしまって、次は参加したくない...』の様なネガティブな思いでも構いません。

 

我が子が何に恐怖を感じ、何が苦手で何をしたくないのかなど、今後の学校生活を送るために必要な判断材料が増えますので、素直な意見を聞いてあげる事は非常に重要です。

 

ただし本人が喋りたがらない場合は、無理に聞く事は絶対に止めてあげて下さい。聞ける範囲で構わないので、感想を聞けたらラッキー位の感覚で接してあげた方が、お互い力が入りすぎず上手く会話がで出来るとい思いますので、何気ない会話の延長線上で話題として挙がった、という流れが自然で話しやすいはずです。

3 親子で一緒に振り返りをしてみよう

まず大前提として、本人が話しをしてくれることが重要です。お子さんが今は話したくなさそうだったり、話題にしてほしく無さそうだった場合は無理に振り返りをしなくても構いません。

 

もしお子さんが行事参加の時の話題を話しても良いようであれば、振り返りの時間が作れるとベストです。もし可能なら、出来るだけ楽しい感情になれた場面を振り返る事が出来れば、行事参加した意味が見つかり次につながりやすいです。

 

また、ポジティブな場面を思い出させることは、学校生活での新しい可能性を見つける事に繋がりますし、登校再開へのきっかけになる事でしょう。

 

『最初は不安だったけど、○○の行事では上手く出来て良かった』

『あんまり話したことが無かったクラスメイトと少し話す事が出来たんだ』

『クラスメイトに○○(名前)は足が速いんだなって褒められたんだ』

 

振り返りをして行く中で、褒められて嬉しかった感情やポジティブな感情を拾い上げてあげると、行事に参加して良かった事が印象に残ります。小さなことでも構いませんので、ポジティブに感じた場面や感情を見つけ出し、行事参加が楽しい思い出になった事を親子で共有していきましょう!

不登校から次のステップに進むための準備

不登校の我が子に必要な事は、本人の安心感です!言い換えればこの人と一緒なら大丈夫という絆が作れるかどうかがとても大切です。

 

信頼できる人がたった一人でもいれば、それは本人にとって大きな安心感につながります。普段何に恐怖を感じ何に不安を感じているのか、自分の好きなゲーム・好きな本・心の内を話せるという事は、大きな安心感となり行動を起こす大きなきっかけとなります。

 

不登校は複雑な問題が絡み合っていて、解決は簡単ではありません。不登校と言っても【保健室登校】の様に完全に不登校ではない場合もあり、人それぞれサポート方法は違います。

www.umeblog.work

 

ですが、信頼できる人を作ってあげる事は、どの生徒にとっても必ず必要な事なのです。信頼できる人との絆が出来れば大きな一歩を踏み出した事に繋がるんです。

 

信頼で出来る人が出来たら、次の事を本人を交えて話し合い、次のステップに向けて動き出す準備を始めましょう!

 

  • 本人が今何を考え何を感じているのか
  • 自分の性格・苦手な事を把握する
  • 自分が今できる事は何かを考える
  • 今後どのように過ごして行きたいかを明確にする

 

このように、自分自身と向き合う事が必要になって来ます。その為には、親も子供の感情を素直に受け止め理解した上で、子供の目線になって物事を考えてあげましょう。

 

自分の話しを否定しないで聞いてくれる、子供の目線に立ってくれる親が身近にいるということは、子供にとって大きな安心感を与える存在になる事でしょう。

ヘルプカードを上手に活用しよう

不登校の生徒の多くは、自分の意見を言えなかったり、言えたとしても上手に周囲に理解してもらう話し方が苦手なので、自分の意見を極限まで押し殺してしまうケースが多いです。

 

周囲に対して、【自分がいま限界なんだ...】という事を伝えるためにおすすめの方法があるんです!

 

ヘルプカードと言って、机に置いて活用する意志表示カードです。裏面には、『体調がすぐれないので、別室で休憩したい』『限界なので早退したい』など、自分の体調や気持ちの変化を見えるようにしていますので、裏返すことで相手に自分が今どんな気持ちで、どのような状況なのかを伝えやすくする効果があります。

 

担任や他の教科の先生と【ヘルプカード】の事について情報共有をしておけば、カードを裏返すだけで意思表示が出来るので、適切なタイミングで本人を休ませてあげる事が可能です。

 

また生徒本人も、カードを見せれば周囲の人間が自分の感情や気持ちを即座に理解してくれるため、安心感を持って授業に望む事が出来るんです。

 

『このカードをめくれば、別室で休む事が出来る』という安心感があれば、授業に参加する際の不安を少なくすることが出来るので、結果的に登校回数を増やすきっかけになる事でしょう。

 

逃げる事は恥だとか、逃げる事は気持ちが弱いからだと言われがちですが、逃げる事は悪いことではありません。むしろ心が限界を迎える前に、逃げた方が絶対に良いんです。

 

逃げ道をしっかり作ってあげるためにも、ヘルプカードを上手に使い子供の安心感を増やしてあげましょう。

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まとめ

不登校の生徒が学校行事だけ参加するのは構わないのか、参加する前後のやっておきたい準備などを紹介してきました。

 

最初に触れた様に、学校行事だけに参加する事に否定的な意見がある事はお伝えした通りです。こうした声を分かった上で、行事参加を決めるのはあくまでの本人の意思がとても重要で、参加するかどうかを決めるのは本人自身で決めなければいけません。

 

ただ本人が少しでも前向きに参加を検討しているのなら、親として最大限サポートをして支えて我が子を支えて行きましょう。

 

今回は参加前と参加後に出来るサポート方法にも触れていますので、お子さんの心のケアに役だてて下さい

 

気持ちの浮き沈みはありますので、参加直前になって気持ちが変わってしまうかもしれません。仮にそうなったとしても、1度は参加しようとした行動から、何かしら学ぶ事もい多いはずです。

 

勇気を振り絞って出した決断ですから、子供を責める事はせずにまずは本人の決断をたたえてあげて下さい。

 

親御さんは子供にとって1番信頼できる存在であり続けて下さい。そうする事で、子供に大きな安心感を与える事が出来るでしょう!

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