いじめと言うのはとても重い問題です
いじめが原因で不登校になってしまったり、自殺と言う最悪の選択をしてしまうケースもあります
全国の小中高の合計では、年間50万件ものいじめが認められています
ですがこれはあくまでも認知された数字なので、本来は50万件以上のいじめがあるのではないかと考えられています
いじめによって『精神的な苦痛』『肉体的苦痛』を経験した人も、皆さんの中にはいるかと思います
いじめが原因の自殺も年々多くなっているのが、今の現状です
いじめが原因の自殺を無くすためには、3つの大事なポイントがあります!
①いじめが増加している原因をしっかりと把握する
②いじめられた人の心のケアをする方法を覚えておく
③いじめをなくすにはどうしたらいいのか?
今回の記事は、この3つのポイントを中心に紹介していきます
では早速いってみましょう!
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イジメ件数の推移
文部科学省の調査によると、いじめの件数は年々増えていて、平成30年には小中高の学校を合わせると50万件を超えました
これは前年度と比べて、およそ13万件多い数字となっています!
まずはこのグラフをご覧ください↓
この50万件という数字を見て、皆さんはどう感じましたか?
私はこの50万件と言う数字を見て、正直ゾっとしましたね…
だっていじめが原因で命を絶つ人がいるという事は、最悪50万人が命を絶つ可能性があるって事なんですよ
鳥取県の人口がおよそ57万人ですから、いじめによって鳥取県の人口の9割近くの方が、命を落とす可能性があるという事は、異常な事だと思いませんか?
正確に言うとこの50万人という数字は、いじめに発展する前の対処も含まれています
このため実際いじめを未然に防いだものもこの50万件の中には含まれています
ただしこれは、すべてのいじめを防いだ訳では無いんですよね
国や教育現場で対応する方々も『以前なら悪ふざけと見なされていた事でも、近年ではいじめに発展するかもしれないので、早急に対処する様にしている』そうです!
これを聞くと、いじめに早急に対処しているんであればいじめの件数が少なくなりそうなものですが、残念ながら増加してしまっているのが現状です
それだけではなく、いじめが原因の深刻な事態になるケースも増えてきていて、自殺者も増えてきていると言う事実を受け止めておきましょう!
不登校の件数も年々上がっている
いじめの件数が増えると同時に、不登校の件数も増えています!
不登校の件数は2013年の調査以来、5年連続で増加をしているのが現状です
いじめと不登校は切っても切れない問題で、いじめられて学校に行かなくなったと言う子供も多いです
とはいえ不登校は、これだと言う原因がはっきり分からないのが特徴で、不登校の原因を特定するのは難しいですよね
実際に不登校を経験した事がある人に話しを聞くと、『何が原因か正直良く分からない…』と答える事が多いそうです
実はこの【良く分からない…】という事が、大事なポイントなんです!
良く分からないという事は、原因が1つでは無いという事なんですよ
1個の問題が解決することなく、どんどんと積み重なった結果、【不登校】と言う大きな事態になってしまうんですね
という事は一番の最初の時に問題を解決しておかないと、どんどん問題が重なって大きくなってしまい、自分で解決できない状態に陥ってしまいますので、注意しましょう!
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いじめが増加している原因は何?
いじめが増加している原因は、昔と今とでは違ってきている事を、まずは覚えておきましょう!
最近ではいじめにつながる原因の1つに、ネット環境が大きく関わっています
小学生でもスマホを持っている近年では、家にいなくても出先で簡単にネットに接続することが出来ます!
しかも厄介なのが、【いつどこでも好きな時に】ネットに接続できる事なんです
昔は表立った形でいじめが確認できましたが、近年では実態の見えない【ネットいじめ】が増えている事が、非常に問題です!
このネットいじめは、主にSNSを使って陰で仲間外れを作り、学校や友人と一緒に顔を合わせていない環境でもいじめが成立してしまい、自分が知らない時、知らない時間帯に、いじめが発生してしまいます!
大事な所なのでアンダーラインを引きましたが、ネットのいじめは周りの人に気づかれにくいと言う事に、皆さんは気づきましたか?
ある種のネット上の秘密の空間で行われるていて、比較的多くの人数が参加してしまうのが【ネットいじめ】です!
ネットいじめに該当するのはどんな事?
2019年の10月に文部科学省が発表した調査結果によると、小中高でネットいじめが確認された件数は、およそ1万6000千件となっています
このネットいじめが多く発生する年齢も分かっていて、主に中学生が大半を占めているのが特徴です!
と言うのも、中学生になると同時にスマホを持たせる家庭も多いからだと考えられています
今までスマホは親のしか使えなかったのに、自分専用のスマホが手に入るので、子供は好き勝手にいじる事でしょう
その時はやっているアプリを使って、SNSに様々な物をアップするでしょう!
だって今までは自分の好きな様に出来なかったのが、中学生と同時にスマホを好き放題出来るんですからね
大人だって同じじゃないですか!
ずっと欲しかったスマホがやっと手に入ったら、そりゃあずっといじるじゃないですか
ネットいじめはネット環境さえあれば、人と顔を合わせなくてもいじめに発展してしまうので、非常に怖いんですよね
でも今はどこに行ってもフリーWi-Fiがあるので、家にいなくても出先で簡単にネットに接続が出来てしまいます!
だからこそ家にいようがいまいが、夜だろうがたとえ学校にいなくても、いつどこでも何時でも、いじめが行われてしまうのが問題です!
では具体的にどういった事がネットいじめに該当するのか、詳しく見て行きましょう!
個人情報をネットにさらされた
これはSNSのアプリを使って、個人情報をネット上に載せることで相手を中傷したり、わざと住所を特定させたりして、精神的に追い込んでいく方法です!
住所を特定されたりするため、いじめを受けた本人だけではなく、家族も被害を受ける可能性が高いので注意が必要です!
ある事ない事をSNSで書かれた
これも最近の傾向で多のですが、LINEやTwitterで悪口をつぶやくと言うものです!
このパターンの怖い所は、学校では仲良しだと思っていた子が、Twitterでは自分の悪口を書き込んでいた、なんてこともあるんです
仲間同士しか分からないような、隠語を使って書き込みをししたりしている場合が多く、周りが気づきにくくエスカレートしてしまうのがこのパターンの怖い所です!
LINEのグループから外された
福岡県で2018年の6月に起きた事件で、野球部の同級生のグループLINEから外された事をきっかけに、自殺すると言うケースがありました
ここで分かるように仲間外れにされるのは、会社や学校の中だけでは無いと言う訳ですね!
またこのケースから分かるようにSNSは便利な一方で、人を死に追いやる危険性があるんです…
使い方次第ではありますが、ネット環境の発達は生活を豊かにする一方、人の命を奪ってしまう物にもなってしまいます
心のケアの重要性
いじめには肉体的に苦痛を味わう場合と、精神的ないじめの2種類があります
特に精神的な苦痛を味わった場合、心が大きなダメージを受けてしまい、人と関わるのを嫌がるようになります…
人を信じる事が出来ずに心を閉ざしてしまい、自分の殻に入り込んでしまう訳ですね
心がダメージを負った状態をそのままにしておくと、自死と言う最悪の選択をしてしまう事になりかねません
このようにならない為にも、心のダメージをそのままにしておかないのが、とても大事になって来ます
例えばボールに水を少しずつ入れていくと、いずれ溢れてしまいますよね?
これと同じで、心にも器があると考えると分かりやすいかもしれません
いじめの嫌な記憶で器いっぱいになってしまったら、いつかは溜めきれなくなって溢れてしまうんです
人によって器の大きさは確かに違います
大きい人もいれば小さい人もいます!
ですがどんな人であっても、器に絶えず水が入り続けるといつかはあふれてしまんですよ
溢れてしまう前に、器の中にたまったストレスを発散させておかないと、最悪のケースになってしまうかもしれません…
心のケアは自分一人ではなかなか出来ないので、周りの人がいち早く気づいてあげて、ケアをしないといけません!
家族が出来るケアのやり方
心の傷は目に見えないので、身近な存在の人が気づいてあげないといけません
それは家族であったり、恋人であったり人によって違います
身近な存在の人であれば、ちょっとしたした変化にも気づきやすいはずです!
例えば
- 急に学校の事を話さなくなった
- 休みの日に友達と出かけなくなった
- 1日中うわの空な顔をしている
- 笑顔を見せなくなった
- ため息をよくつくようになった
- 食欲がなくなった
このような変化が起こると、何らかの悩みを抱えている場合が多く、すでに心に傷を負っているかもしれません
まずはそっと話しを聞いてあげてましょう!
たとえ解決策が出なくても、話しを聞いてもらう事で心が楽になる事ってありますからね!
では具体的にどの様にケアをしたら良いのか、詳しく見て行きましょう!
その人の味方になってあげる
心に傷を負っている人は、人を信用できない状態になっているんです
これでは悩みを他人に話してくれるはずもなく、一向にケアが進みません
時間はかかってしまうかもしれませんが、自分はあなたの味方なんだと理解してもう事が味方になるための第一歩です!
まずは悩みを話してくれる、そんな関係性を目指してみましょう!
マイナスの言葉を使わない
心がダメージを負うと、ネガティブな言葉や考えが多くなってしまいます
- ○○だから自分はダメなんだ
- どうせ何をやっても上手くいかない
このようにマイナスの考えばかり、思いつくようになります
この場合は、周りの人がポジティブな考えに持っていくように、手助けをしてあげる事が大切です!
例えば【自分は勉強が出来ないからダメなんだ】と感じているなら、違った良さがある事を褒めてあげましょう
・勉強は苦手かもしれないけれど、運動は全くかなわないよね!
などのように、その人が得意な事をしっかりと褒めてあげましょう
いじめを受けた人は、自分の存在を否定してしまっている人が多く、【自分には価値がない…】と思っています…
マイナスな考えにならないように、周りが褒めてあげる事で【自分でも存在価値があるんだ】と気づかせてあげる事が大切です!
考えを否定しない
いじめを受けるとその人の人格まで否定される場合が多く、自分の考えそのものが間違っていると思うようになってしまいます
いじめられている人は、常に自分を否定されている状況の中で生活をしていたわけです
まずは相手の話をよく聞き、『よくわかるよ』と共感をしてあげて、相手の気持ちに寄り添ってあげましょう!
自分の考えを否定されないと言う安心感を、相手に与える様にしてあげて下さい!
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辛いと訴えてきたときはすでに限界の時
何気なく【学校に行きたくないな】【会社に行きたくないな】と言う言葉を聞いた事があると思います!
これって一見すると大した事に感じないかもしれませんが、それは間違いです!
辛いと言う気持ちを訴えた時はすでに、心が限界にきている証拠なんです
心が限界で、精一杯助けを求めている状況なんです
ここを間違えてしまうと【どうせ何もしてくれないし】と感じる様になってしまって、心を閉ざしてしまいます
【行きたくない】という言葉は一見すると、めんどくさいから行きたくないんだろうと考えてしまいがちですが、そうでは無いんです
すでに限界になってしまった気持ちを、何とか知って欲しくて発した言葉なので、絶対に聞き流すことの無いようにしましょう!
訴えてきたときはすでに限界がきているという事を覚えておきましょう!
決して軽くあしらう事の無いように注意島して下さい
いじめを無くすのに必要な事
これをやれば完全にいじめが無くなるという方法は、残念ながらありません…
あるならいじめって言う言葉もは、もう既に無くなっているはずですから…
しかし完全になくすことは出来なくても、いじめを少なくすることは可能だと思っています!
いじめを少なくするために、大事な3つのポイントがあります!
①人によって考え方や見た目が違っても、同じ人なんだと考える
②自分がされて嫌な事はしない
③人より優位に立とうとしない(みんな平等だという事を理解する)
見た目や考え方が違っても、その人の個性だと受け止めてあげればいいわけです
自分が嫌に感じる事は、相手だって嫌なんです
人によって得意不得意がある訳で、○○が出来ないから自分の方が上だと思ってはいけません!
それはその人の個性なんです!
人に順番なんて無くて、みんな大切な人間です!
いらない人間なんて、1人もいないんです!
人を大事にする気持ちをみんなが持っていれば、いじめが無くなっていくと思いませんか?
完全には無くすことが出来なくても、いじめの件数は必ず少なくなって行きますよね!
まとめ
最近のいじめはどんどん陰湿な物になり、周りの人が気づきにくくなっていています
またネット環境が整うと共に、いじめの内容も変わって来ました
ネットが発達すればするほど、人とのつながりが希薄になってしまいます
人と顔を合わせなくても、コミュニケーションを取ることが簡単に出来るからです
でもこういった生活様式は良い事ばかりではありません!
表向きは親友を装い、裏では悪口を言う
こんな世の中は、はっきり言って寂しいじゃありませんか…
いじめと言う言葉を、この世の中から消してしまいましょうよ!
その為には今回の記事でも書いていた事が、重要になって来ます!
おさらいしておきましょう!
①人によって考え方や見た目が違っても、同じ人なんだと考える
②自分がされて嫌な事はしない
③人より優位に立とうとしない(みんな平等だという事を理解する)
この3つの事を大事にして毎日生活すれば、いじめは少なくする事が必ずできます!
何よりも人を大切にする考えと、思いやりさえあればいじめなんてものは無くなるんです
人との関りが弱い現代だからこそ、人にやさしく思いやりを持って接する様にしましょうよ!
1人では何も変わらない事も、日本中のみんなが思いやりを持って、人と接したらどうでしょう?
この世の中が、劇的に変わるとは思いませんか?
と言うより変わるんです!
まずはその第一歩を、あなたが踏んでみましょう!
行動するのは、この記事を読んだ今からすぐに出来ますよ!
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